競馬予想 — 重賞全頭評価・過去データ・穴馬まで徹底解説
🏟 競馬場コース
2026.07.25 アスコット / 英G1・3歳上定量

【キングジョージⅥ世&
クイーンエリザベスS 2026】

完全予想・全頭評価

🏇 欧州古馬中距離の最高峰に、日本馬2頭が挑む

🏟 アスコット競馬場(英) 🌿 芝2390m(右回り) ⭐ G1 ⚖️ 3歳上・定量 🕚 日本時間 23:35発走
距離
2390m
直線
約500m
高低差
22.3m
頭数
9頭
🏁 レース後の答え合わせ(2026.07.25)
結果:1着 ⑥カルパナ(C.キーン・4番人気)/2着 ①カランダガン(M.バルザローナ・1番人気)/3着 ⑨ベンヴェヌートチェッリーニ(R.ムーア・3番人気)|良(Good to Firm)・勝ち時計2:27.72

勝ったのは⑥カルパナ。当ブログが▲単穴に推した1頭だった。唯一の英国調教馬で、昨年このレースでカランダガンの2着に敗れていた5歳牝馬が、1年越しの雪辱を果たしている。中団から進んで残り2ハロン過ぎで先頭に立ち、外から迫る◎カランダガンを1馬身半抑えた。キーン騎手は「これまで乗ってきたなかで最高の牝馬であることは間違いありません。ずっと手応えが良かったですし、GOサインを出してからの末脚は素晴らしかった。外からカランダガンが迫ってきましたが、自分の馬もまだ伸びそうな感じだったので心配していませんでした」と振り返った。

◎①カランダガンは2着。後方から4ハロン地点で進出を開始し、直線で外に持ち出して2番手まで押し上げたが、勝ち馬を捉えるには至らず連覇はならなかった。本紙は「ジャパンCの再戦を斤量差なしでどう読むか」を判断の軸に置き、2kg重い斤量で先着していたこの馬を上に取った。その見立て自体は間違っていなかったが、同じ土俵に立った時の着差までは詰めきれなかった形になる。

〇④マスカレードボールは7着。日本のトップが欧州最高峰でどこまでやれるか——本紙が対抗に推し、2頭軸の一角に据えた馬だった。最後方からの競馬になり、直線でギアを上げられないまま終わっている。ルメール騎手は「スタートが上手でなかった。後ろになって悪いポジションではなかったが、前のペースが速くなかった。坂まで一生懸命過ぎたので、休憩が必要だった。最後はギアアップが残念ながらできなかった。いい結果を出せず申し訳ないです」と語った。3か月ぶりの実戦で、道中の折り合いを欠いたことが響いた。もう1頭の日本馬・穴⑤ヴェルテンベルクは9着で、宮本博調教師は「甘くなかったです」と話している。

💥 馬連 ①−⑥ が的中。払戻500円。◎①カランダガンから▲⑥カルパナへ流した1点が、そのまま1〜2着に収まった。本紙が印を打った上位3頭がそのまま1〜3着(▲1着・◎2着・△3着)に並んでおり、印の並び自体は今季でも指折りの精度だった。
だが本線の3連複は不成立。取り逃しである。3連複は「◎①−〇④の2頭軸」で組んだため、〇④マスカレードボールが7着に敗れた時点で全て消えた。3列目には▲⑥も△⑨も入れてあり、もし軸を◎①の1頭に絞って同じ相手に流していれば、①⑥⑨の3連複(830円)は取れていた。相手は完全に合っていて、軸の置き方だけで落としている。

総評:◎が5週ぶりに馬券圏内に来て、印の並びも当たった。それでも収支は赤字である。原因は先週の函館2歳S・小倉記念とまったく同じで、「上位人気2頭を軸に固定する」買い方だ。3週続けて、相手は合っているのに軸で不成立という負け方をしている。ここまで同じ形が続けば、もう買い方の問題だと認めるほかない。次回から2頭軸を本線に据えるのはやめ、軸1頭+手広く流す形に切り替える。日本馬2頭がともに大敗した点も、次に海外G1を扱うときの重みとして記録しておく。

買い目の結果:結果は⑥−①−⑨。馬連①−④⑥⑨⑦は①−⑥が的中(500円)。保険のワイド④−⑥は④が7着で不的中、穴狙いのワイド①−⑤も⑤が9着で不的中。本線の3連複(軸①④→⑥⑨⑦②⑤)は〇④が圏外で不成立。3連単14点は1着が⑥だったため不的中。25点中1点的中・払戻500円(購入2,500円)。参考までに、この日の3連複①⑥⑨は830円だった。

※着順・タイム・人気・払戻はnetkeiba公式(海外競馬・キングジョージ結果ページ)およびSporting Life公式リザルト、騎手コメントはレース後報道(サンケイスポーツ・日刊スポーツ・スポーツ報知)に基づく。
⏱ 30秒でわかる今夜の結論
①カランダガン
④マスカレードボール
⑥カルパナ
⑤ヴェルテンベルク
欧州古馬中距離路線の最高峰に、日本馬2頭(④マスカレードボール・⑤ヴェルテンベルク)が挑む一戦。私の本命は◎①カランダガン。昨年のこのレースの勝ち馬で、連覇がかかる。しかも昨秋のジャパンCでは58kgを背負って、56kgだった〇④マスカレードボールを同タイムで抑えている。アスコットは英チャンピオンSも勝った庭で、前走のサンクルー大賞もG1勝ち。死角が少ない。対抗は、その④マスカレードボール。天皇賞(秋)を勝ち、ジャパンCではカランダガンと同タイムの2着——力は互角と見ている。今回は斤量差が消えて両馬とも61kg、そこが最大の焦点だ。3番手には、このアスコット芝2390mでG1を勝ち、昨年の当レース2着という▲⑥カルパナ。穴は「日本の3000m級に匹敵する」と陣営が語る⑤ヴェルテンベルク。◎に寄せきらず、〇との2頭軸+保険で組む。 ― 当ブログ筆者

🌿 レース概要・アスコットのコース特性

キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(英G1)は、イギリス・アスコット競馬場の芝2390mで行われる欧州古馬中距離路線の最高峰。1951年、戦後復興を象徴する国家イベント「フェスティバル・オブ・ブリテン」を記念して創設され、過去の勝ち馬にはニジンスキー、ダンシングブレーヴ、ガリレオ、エネイブルといった名馬が並びます。1着賞金は約1億1300万円。今年は9頭立て、日本時間7月25日(土)23:35発走(現地15:35)です。
⚠️ 馬番とゲート番号は「別物」です。この記事の馬番は日本で馬券を買うときの番号(netkeiba・JRAの海外馬券発売と同じ)で統一しています。一方、現地のスタート位置はゲート番号で、両者は一致しません。たとえば◎カランダガンは「馬番1」ですが、現地では7番ゲートから発走します。下の一覧表には両方を併記したので、馬券を買うときは馬番を、展開を考えるときはゲートを見てください。

アスコット芝2390mってどんなコース?

アスコット競馬場 芝2390mコース図(右回り・直線約500m・高低差22.3m)
形状
ラウンド
右回り・各コーナーは緩やか
直線
約500m
最終コーナーからゴールまで
高低差
22.3m
東京競馬場(2.7m)の8倍以上
1周
約2800m
右回り・広いコース
① 日本にはない「高低差22.3m」の起伏。アスコットは右回り1周約2800mの広いコース。最大の特徴が高低差約22.3m(73フィート)——東京競馬場(2.7m)の8倍以上という、日本の常識が通用しない起伏です。スタート直後はコースの最低地点「スウィンリーボトム」に向かって下っていくため、自然とスピードが乗りやすく、序盤で折り合いをつける乗り方が非常に難しいコースでもあります。
② スウィンリーボトムから、ゴールまで延々と上り。最低地点まで下りきった後は、残り約1200m付近から一転して上り坂。しかもそれがゴールまで続くタフな造りで、途中の急坂を越えて最終コーナーへ向かいます。そしてカーブの途中、残り600m地点が仕掛け所。直線は約500m(約2.5ハロン)と長いものの、そこに至るまでにスタミナを大きく削られるため、単純な瞬発力比べにはなりません。
③ 求められるのは「長く脚を使う持久力」。下り坂で脚を溜め、上り坂で我慢し、残り600mから長く脚を使う——アスコットが求めるのはこの持久力です。日本のような直線一気の決め手より、坂を上りながら失速しないタフさが問われます。ヴェルテンベルクの宮本博調教師も「アスコットはアップダウンが激しく、日本における3000メートルに匹敵するレースだと思う」と語っており、距離表記以上のスタミナが要ることを示しています。
※コース情報の出典:netkeiba(KG6世&QES特集・コース分析)/調教師コメントはnetkeiba「陣営コメント」より

🐎 出走馬一覧(全9頭)

下表は馬番(日本の馬券番号)/ゲート(現地スタート位置)/馬名/性齢/斤量/騎手/厩舎/前走を並べたものです。海外レースのため日本のような「コース別着度数」は集計できないので、代わりに直近の実績が最も分かる前走を載せました。馬名・騎手・厩舎はnetkeibaの枠順確定記事でフルネームを1頭ずつ照合しています。
馬番ゲート馬名性齢斤量騎手厩舎前走
17カランダガンセ561M.バルザローナ仏・F.グラファールサンクルー大賞(G1・仏芝2400)1着
25ゴリアットセ661C.スミヨン仏・F.グラファールハードウィックS(G2・アスコット芝2390)3着
32ランボーン牡461W.ビュイック愛・A.オブライエンサンクルー大賞(G1・仏芝2400)5着
44マスカレードボール牡461C.ルメール日・手塚貴久QE2世C(G1・シャティン芝2000)2着
53ヴェルテンベルク牡661O.マーフィー日・宮本博天皇賞(春)(GⅠ・京都芝3200)2着
66カルパナ牝560C.キーン英・A.ボールディングハードウィックS(G2・アスコット芝2390)2着
71ミニーホーク牝460W.ローダン愛・A.オブライエンプリンスオブウェールズS(G1・アスコット芝1990)2着
88アクション牡356S.レヴィー愛・A.オブライエン愛ダービー(G1・カラ芝2400)7着
99ベンヴェヌートチェッリーニ牡356R.ムーア愛・A.オブライエン愛ダービー(G1・カラ芝2400)1着

※斤量は定量で、4歳上の牡・セン馬61kg/4歳上の牝馬60kg/3歳馬56kg。3歳の⑧⑨は古馬より5kg軽い計算になります。A.オブライエン厩舎が4頭(③⑦⑧⑨)、F.グラファール厩舎が2頭(①②)を出走させています。

📊 過去10年データ分析

過去10年の優勝馬

優勝馬騎手調教師頭数馬場タイム
2025カランダガンM.バルザローナF.グラファール52:29.74
2024ゴリアットC.スミヨンF.グラファール92:27.43
2023フクムJ.クローリーO.バローズ102:33.95
2022パイルドライヴァーP.マクドナルドW.ミューア62:29.49
2021アダイヤーW.ビュイックC.アップルビー52:26.54
2020エネイブルL.デットーリJ.ゴスデン42:28.92
2019エネイブルL.デットーリJ.ゴスデン112:32.42
2018ポエッツワードJ.ドイルM.スタウト72:25.84
2017エネイブルL.デットーリJ.ゴスデン102:36.22
2016ハイランドリールR.ムーアA.オブライエン72:28.9

※出典:netkeiba「KG6世&QES特集」過去のレース結果。2016〜2018年は芝2400m表記。

エネイブル
3勝
'17'19'20と
圧巻の3勝
グラファール厩舎
2連覇
'24ゴリアット
'25カランダガン
平均頭数
7.4頭
精鋭少数の一戦
今年は9頭
日本馬
6頭
'06ハーツクライ
3着が最先着

今年ならではの注目ポイント

① 過去2年の勝ち馬が、2頭とも出走する。2024年の覇者②ゴリアット、2025年の覇者①カランダガン——この2頭が今年も顔を揃えました。しかもどちらもF.グラファール厩舎で、同厩舎はこのレースを2連覇中。今年も2頭出しで3連覇を狙う構図です。加えて昨年2着の⑥カルパナも参戦しており、昨年の1・2着馬が再戦することになります。
② 3歳馬の「5kg減」は無視できない。定量戦のため3歳の⑧⑨は56kg、古馬は61kg(牝馬60kg)と5kgの差がつきます。2023年に3着へ食い込んだキングオブスティール(牡3・56kg)のように、斤量差を武器に世代交代を狙う立場。今年は愛ダービー馬の⑨ベンヴェヌートチェッリーニがその筆頭です。
③ 日本馬の挑戦、20年ぶりの好走なるか。このレースに挑んだ日本調教馬はこれまで6頭で、最先着は2006年のハーツクライの3着。今年は④マスカレードボール⑤ヴェルテンベルクの2頭が参戦します。日本のトップクラスが本気で欧州最高峰に挑む、20年ぶりの好機と言えます。
※日本馬の挑戦史・レース創設の経緯はnetkeiba枠順確定記事より。

🎯 予想印まとめ & 総合スコアカード

本命
① カランダガン
セ5/M.バルザローナ/61kg/ゲート7
昨年の覇者・前走G1勝ち・JCで〇に先着
対抗
④ マスカレードボール
牡4/C.ルメール/61kg/ゲート4
天皇賞(秋)覇者・JCで◎と同タイム2着
単穴
⑥ カルパナ
牝5/C.キーン/60kg/ゲート6
同コースG1勝ち・昨年の当レース2着
連下
⑨ ベンヴェヌートチェッリーニ
牡3/R.ムーア/56kg/ゲート9
愛ダービー馬・3歳の5kg減
連下
⑦ ミニーホーク
牝4/W.ローダン/60kg/ゲート1
凱旋門賞2着・前走アスコットG1で2着
注意
② ゴリアット
セ6/C.スミヨン/61kg/ゲート5
2024年の覇者・同コースG2で3着
⑤ ヴェルテンベルク
牡6/O.マーフィー/61kg/ゲート3
天皇賞(春)2着・タフな流れなら

総合スコアカード(全9頭)

馬名実績・格アスコット適性斤量臨戦・状態総合
①カランダガンA
④マスカレードボールA
⑥カルパナB+
⑨ベンヴェヌートチェッリーニB+
⑦ミニーホークB
②ゴリアットB
⑤ヴェルテンベルクC+
③ランボーン×C
⑧アクション××C−

※評価は実データ(前走内容・G1実績・コース実績・斤量・臨戦過程)に基づく筆者の主観評価です。◎=非常に良い/○=良い/△=平凡/×=割引。

💣 今夜の穴・この1頭

⚡ 妙味アリの1頭
⑤ ヴェルテンベルク(牡6・O.マーフィー・61kg・ゲート3)

実績で上位を張れる立場ではありません。それでも1頭選ぶなら、私はヴェルテンベルクを推します。理由は明快で、このコースが求めるものと、この馬の得意分野が重なっているから。アスコットは高低差22.3m、残り1200mから二段階の急坂を上る、日本には存在しないタフなコースです。そしてこの馬は今春の天皇賞(春)=京都芝3200mで2着に食い込んだ、正真正銘のステイヤー。宮本博調教師も「アスコットはアップダウンが激しく、日本における3000メートルに匹敵するレースだと思うし、合うんじゃないかな」と語っています。

もうひとつが鞍上。O.マーフィー騎手は英国のトップジョッキーで、アスコットを知り尽くしている——序盤が下り坂で折り合いが難しいこのコースで、地元の名手を配せたのは軽視できない強みです。陣営によれば輸送も難なくクリアし、追い切りでは併せたマスカレードボールに前へ出られてからも置かれず食らいついて「合格点」の動き。状態面に不安はありません。

弱点も正直に書きます。G1勝ちはなく、格では明確に見劣ります。さらに2390mは、3200mや3600mを使ってきたこの馬にとってむしろ短い。序盤の下り坂でスピードに置いていかれる懸念は残ります。だから狙いは3連複の3列目とワイド。雨が降って馬場が渋り、消耗戦になったときこそ、この馬の出番です。

📝 全頭評価(◎〜消し・全9頭)

① カランダガン馬番1/ゲート7

セ5/M.バルザローナ/61.0kg/仏・F.グラファール/父Gleneagles×母父Sinndar

前走サンクルー大賞(G1・仏芝2400)1着 2:27.27
差し・連覇挑戦
昨年のこのレース覇者✅ 前走サンクルー大賞G1勝ち✅ ジャパンC1着(58kg)✅ 英チャンピオンS勝ち=アスコットG1✅ 4カ国でG1・6勝✅ 前走から中2週⚠️
✅ プラス材料
  • 昨年のこのレースを2:29.74で勝った当該レースの覇者。連覇がかかる
  • アスコットでは英チャンピオンS(G1・芝1990)も勝っており、コース適性は証明済み
  • 昨秋のジャパンCでは58kgを背負い、56kgのマスカレードボールを同タイムで抑えて勝利
  • 前走サンクルー大賞(G1)を勝ったばかりで、ドバイシーマクラシックも制覇。4カ国でG1・6勝の実績
  • 陣営は「キングジョージがこの夏の最大目標」「アスコットは得意」と明言している
⚠️ マイナス材料
  • 前走から中2週と間隔が詰まっている。使った反動が出れば取りこぼしも
  • ゲート7と外目。序盤が下り坂のこのコースで、外から被されずに運べるかは鞍上次第
  • 今春のコロネーションCでは4着に敗れており、無敗の存在ではない
本命に推す。実績、コース適性、臨戦過程——どれを取っても穴が見当たらない。決め手は、やはり昨秋のジャパンCで2kg重い58kgを背負ってマスカレードボールを抑えたという事実だ。今日は両馬とも61kgで、その2kgのアドバンテージが消える。加えて舞台は日本ではなく、この馬が勝ち鞍を持つアスコット。陣営が「この夏の最大目標」と据え、前走を叩いて調子を上げてきた点も心強い。中2週の詰まった間隔だけが気がかりだが、それを補って余りある実績がある。連覇を期待する。

④ マスカレードボール馬番4/ゲート4

牡4/C.ルメール/61.0kg/日・手塚貴久/父ドゥラメンテ×母父ディープインパクト

前走クイーンエリザベス2世C(G1・シャティン芝2000)2着
差し・日本のトップ
天皇賞(秋)を上り32.3で勝利✅ ジャパンCで◎と同タイム2着✅ 日本ダービー2着・皐月賞3着✅ 香港G1でも2着✅ アスコットの起伏は初✅ JCから2kg増の61kg⚠️
✅ プラス材料
  • 昨秋の天皇賞(秋)を上がり32.3という強烈な決め手で勝利。日本のトップクラス
  • ジャパンCではカランダガンと同タイムの2着。地力は本命馬と互角と見ていい
  • 日本ダービー2着(勝ち馬と0.1秒差)・皐月賞3着と、世代トップの安定感
  • 前走は香港のクイーンエリザベス2世C(G1)で2着。海外遠征を一度こなしている
  • 手塚貴久調教師「輸送をクリアし、こちらが驚くくらい環境に慣れて調教も思い通り」「体重は減っていない」と状態good
⚠️ マイナス材料
  • 高低差22.3mのアスコットは初。日本の平坦・高速決着とは質が全く異なる
  • ジャパンCでは56kgだったが今回は61kg。カランダガンとの2kg差の恩恵が消える
  • 前走から中12週と間隔が開いている。欧州の重い芝への対応も未知数
対抗。能力だけを比べれば本命と互角だ。ジャパンCでカランダガンと同タイムの2着、天皇賞(秋)は上がり32.3で完勝——日本のトップホースであることに疑いはない。それでも◎にしなかった理由は2つ。ひとつは斤量で、JCで受けていた2kgのアドバンテージが今日は消える。もうひとつがコースで、高低差22.3mのアスコットは日本の常識が通じない。逆に言えば、この2つを克服できるなら勝ち負けは当然。手塚師のコメントを読む限り状態は文句なしで、ここは実力を出し切れる態勢にある。日本馬の20年ぶりの好走を、本気で期待している。

⑥ カルパナ馬番6/ゲート6

牝5/C.キーン/60.0kg/英・A.ボールディング/父Study of Man×母父Dansili

前走ハードウィックS(G2・アスコット芝2390)2着
差し・コース巧者
同コース(芝2390)でG1勝ち✅ 昨年のこのレース2着✅ 前走も同コースで2着✅ 牝馬60kgで1kg減✅ 勝ち切れない面も⚠️
✅ プラス材料
  • 昨秋のフィリーズ&メアズS(G1)を、まさにこのアスコット芝2390mで勝っている
  • 昨年のこのレースで2着。同じ舞台・同じ相手(カランダガン)との再戦になる
  • 前走ハードウィックS(G2)も同コース2390mで2着と、当地では堅実そのもの
  • 牝馬のため60kgと、古馬牡馬より1kg軽い。C.キーンが継続騎乗
⚠️ マイナス材料
  • 昨年このレースでカランダガンに敗れており、逆転の材料が乏しい
  • 凱旋門賞は7着。最高峰の一戦で勝ち切るには一押し足りない印象
  • 今季はアストンパークS(G3)勝ちのみで、G1では勝ち星がない
単穴。アスコット芝2390mでG1を勝ち、昨年のこのレースで2着——コース実績という一点なら本命馬に匹敵する。前走の同コースG2でも2着に来ており、当地でまず崩れない。牝馬の1kg減も小さくない。ただ、昨年カランダガンに屈しているうえ、今季はG1で勝ち切れていない。だから頭よりも2〜3着を厚く見る評価に。3連系の相手としては最も信頼できる一頭だ。

⑨ ベンヴェヌートチェッリーニ馬番9/ゲート9

牡3/R.ムーア/56.0kg/愛・A.オブライエン/父Frankel×母父Lope de Vega

前走アイリッシュダービー(G1・カラ芝2400)1着 2:28.33
差し・3歳の実力馬
愛ダービー(G1)を勝利✅ 3歳56kg=古馬より5kg減✅ 鞍上R.ムーア✅ 父フランケル✅ 古馬との初対戦⚠️
✅ プラス材料
  • 前走のアイリッシュダービー(G1・芝2400)を勝ったばかり。同世代では明確に強い
  • 3歳のため56kg。古馬の61kgより5kg軽く、定量戦で最大級のアドバンテージ
  • チェスターヴァーズ(G3)も勝っており、2400m級で3連対中と勢いがある
  • 鞍上はこのレースを2016年に制しているR.ムーア。オブライエン厩舎の主戦
⚠️ マイナス材料
  • 古馬G1勢との対戦は今回が初。相手が一気に強化される
  • 2歳時はマイル戦が中心で、アスコットのタフな2390mは経験がない
  • ゲート9の大外。序盤の下り坂で外を回されるとロスが大きい
連下。愛ダービー馬が5kg減で参戦という、定量戦で最も怖いパターンだ。2023年に3歳のキングオブスティールが3着に食い込んだように、この斤量差は数字以上に効く。父フランケルで成長力もあり、古馬との力関係が詰まっていれば一発があっても不思議はない。ただ、古馬G1初挑戦と大外ゲートという不安も同じだけある。頭は買わず、相手の一角として押さえたい。

⑦ ミニーホーク馬番7/ゲート1

牝4/W.ローダン/60.0kg/愛・A.オブライエン/父Frankel×母父Dansili

前走プリンスオブウェールズS(G1・アスコット芝1990)2着
差し・凱旋門賞2着馬
凱旋門賞2着の実績✅ 前走アスコットG1で2着✅ 牝馬60kgで1kg減✅ 最内ゲート1✅ 今季はG1未勝利⚠️
✅ プラス材料
  • 昨秋の凱旋門賞で2着。欧州最高峰の一戦で好走した実績は、このメンバーでも上位
  • 前走はアスコットのプリンスオブウェールズS(G1)で2着と、当地でも走れている
  • 最内のゲート1で、序盤からロスなく内々を運べる。牝馬60kgの1kg減も味方
  • このレースを7勝している名手L.デットーリ氏も、展望で凱旋門賞2着馬に注目していると報じられた
⚠️ マイナス材料
  • 今季はムールズブリッジS(G2)勝ちのみで、G1では2着・5着と勝ち切れていない
  • 前走は芝1990mで、2390mへの距離延長がどう出るかは未知数
  • 最内ゲートは、少頭数とはいえ包まれると動けなくなるリスクも背負う
連下に☆評価。凱旋門賞2着という実績は、このメンバーに入っても軽くない。前走もアスコットのG1で2着に好走しており、コースへの対応力は示している。最内ゲートを引き、牝馬の1kg減もある。今季G1で勝ち切れていない点は割り引くが、条件は揃った。3連系の相手として確実に押さえておきたい一頭だ。

② ゴリアット馬番2/ゲート5

セ6/C.スミヨン/61.0kg/仏・F.グラファール/父Adlerflug×母父Shamardal

前走ハードウィックS(G2・アスコット芝2390)3着
追込・2024年の覇者
2024年のこのレース覇者✅ 前走も同コースで3着✅ シャンティイ大賞(G2)勝ち✅ 今季G1勝ちなし⚠️ 6歳・後方からの競馬⚠️
✅ プラス材料
  • 2024年のこのレースを2:27.43で勝った実績馬。舞台適性は完全に証明済み
  • 前走のハードウィックS(G2)も同じアスコット芝2390mで3着と、走れる状態にある
  • 今季はシャンティイ大賞(G2)を勝っており、力が落ちたわけではない
  • 鞍上は当時と同じC.スミヨン。同厩の本命馬とあわせ、グラファール厩舎の2頭出し
⚠️ マイナス材料
  • 今季はG1で勝ち星がなく、香港ヴァーズ3着・BCターフ11着と大舞台では一歩足りない
  • 6歳で上昇余地は限られる。前走も勝ち馬から離された3着だった
  • 後方からの競馬になりやすく、展開の助けが必要なタイプ
注目馬に。2年前にこのレースを勝っているのだから、舞台が合うことは間違いない。前走も同コースのG2で3着に来ており、大きくは崩れていない。ただ、その前走は勝ち負けまでは至らず、今季G1で結果が出ていないのも事実。同厩のカランダガンが状態を上げてきたのとは対照的に、こちらは現状維持といったところ。展開が向いて前が総崩れになれば、追い込んで馬券圏内という場面はある。押さえの一頭に。

⑤ ヴェルテンベルク馬番5/ゲート3

牡6/O.マーフィー/61.0kg/日・宮本博/父キタサンブラック×母父フレンチデピュティ

前走天皇賞(春)(GⅠ・京都芝3200)2着
差し・日本のステイヤー
天皇賞(春)2着の底力✅ 鞍上は英国の名手マーフィー✅ 陣営「日本の3000mに匹敵」✅ 追い切りで◎日本馬に食らいつく✅ G1勝ちなし・格で見劣り⚠️
✅ プラス材料
  • 今春の天皇賞(春)で2着。3200mを戦い抜いたスタミナは、起伏の大きいアスコット向き
  • 宮本博調教師「アスコットはアップダウンが激しく、日本における3000メートルに匹敵する。合うんじゃないかな」
  • 鞍上はアスコットを知り尽くす英国のトップジョッキーO.マーフィー
  • 輸送を難なくクリアし、追い切りでは併せたマスカレードボールに食らいついて「合格点」の動き
⚠️ マイナス材料
  • G1を勝った実績がなく、格ではメンバー中最も見劣りする
  • 3200m・3600mを主戦場としてきた馬で、2390mはむしろ忙しい可能性
  • ダイヤモンドS4着・京都大賞典7着など、常に安定していたわけではない
今夜の「穴・この1頭」に指名。格では見劣るが、アスコットが求めるスタミナと、この馬の資質が噛み合っている。陣営の言葉と鞍上マーフィーも心強い。頭は欲張らず、3連複の3列目とワイドの相手に。詳しくは「💣今夜の穴」で。

③ ランボーン馬番3/ゲート2

牡4/W.ビュイック/61.0kg/愛・A.オブライエン/父Australia×母父Scat Daddy

前走サンクルー大賞(G1・仏芝2400)5着
先行・展開の鍵
コロネーションC(G1)3着✅ ハクスリーS(G2)勝ち✅ 鞍上W.ビュイックは'21年V騎手✅ 同コース前走で11着⚠️ 前走G1も5着⚠️
✅ プラス材料
  • 今春のコロネーションC(G1・エプソム芝2410)で3着と、G1で見せ場は作っている
  • ハクスリーS(G2)勝ちがあり、英セントレジャー(G1・芝2900)4着とスタミナも一定
  • 鞍上W.ビュイックは2021年にアダイヤーでこのレースを勝っている
  • 前に行ける脚質で、ゲート2の内目から流れを作れる立場
⚠️ マイナス材料
  • 6月のハードウィックS(同じアスコット芝2390m)で11着と大敗している
  • 前走サンクルー大賞も5着で、G1では勝ち負けまで至っていない
  • 中2週と間隔が詰まっており、上積みは見込みにくい
同じアスコット2390mでの11着大敗が重く、消し評価まで。ここなら来られる条件は、内のゲート2から楽に主導権を握り、他馬に絡まれずマイペースで運べたとき。この馬が作る流れがレース全体を左右するので、展開のカギとしては要注目。ビュイックがこのレースを勝った経験を持つ点も、頭の片隅には置いておきたい。

⑧ アクション馬番8/ゲート8

牡3/S.レヴィー/56.0kg/愛・A.オブライエン/父Frankel×母父Scat Daddy

前走アイリッシュダービー(G1・カラ芝2400)7着
先行・3歳の軽ハンデ
3歳56kg=5kg減✅ ダンテS(G2)2着✅ 愛ダービー7着・英ダービー12着⚠️ 同世代の⑨に完敗⚠️
✅ プラス材料
  • 3歳のため56kg。古馬より5kg軽い斤量は、それだけで一定の武器になる
  • 春のダンテS(G2)で2着、2歳時にはフューチュリティトロフィー(G1)で2着の実績
  • 父フランケルで、成長次第では一変の余地を残す
⚠️ マイナス材料
  • 前走の愛ダービーで7着、その前の英ダービーは12着と、クラシックで結果が出ていない
  • 同じ愛ダービーで、同厩のベンヴェヌートチェッリーニに完敗している
  • 古馬G1勢が相手では、実績面で最も苦しい立場
同世代の争いで先着を許しており、現状は最も評価しづらい消し。ここなら来られる条件は、5kgの恩恵を最大限に生かして前々で立ち回り、上位馬が牽制し合う展開になったとき。ダンテS2着の素質そのものは本物なので、この相手に揉まれることが今後につながる一戦にはなるはずだ。

🎫 買い目

軸は◎に寄せきらない。◎①カランダガン・〇④マスカレードボールの2頭軸を主体に、保険を1点持つ

馬連
① − ④・⑥・⑨・⑦
本命カランダガンから、対抗マスカレードボール・単穴カルパナ・連下ベンヴェヌートチェッリーニ/ミニーホークへ。
ワイド
④ − ⑥(保険)/ ① − ⑤(穴)
◎が飛んでも拾える保険として〇④−▲⑥のワイドを1点。加えて穴⑤ヴェルテンベルクを◎とのワイドで確保。
3連複
軸2頭 ①・④ → 相手 ⑥・⑨・⑦・②・⑤
本線。◎①−〇④を2頭軸に、3列目へ▲⑥・△⑨・☆⑦・注②・穴⑤を広げる。穴とヒモはここで反映。
3連単
1着 ①・④ → 2着 ①・④・⑥ → 3着 ⑥・⑨・⑦・②
少点数の遊び。実績最上位の2頭のどちらかが勝つ前提のフォーメーション。厚く張らず一撃用。
結論:◎①カランダガンと〇④マスカレードボールの2頭軸3連複を本線に、▲⑥カルパナと穴⑤ヴェルテンベルクを3列目・ワイドで押さえます。◎の単軸に固定せず、〇④−▲⑥のワイドを保険に持つのが今回の狙い。判断の軸は「ジャパンCの再戦を、斤量差なしでどう読むか」。あのとき2kg重くて勝ったカランダガンを上に取りましたが、日本のトップが欧州最高峰で本気の走りを見せる姿も見たい——正直、今週いちばん結論に迷った一戦です。もし外したら、レース後の振り返りで読み違えを正直に書きます。

✅ 発走前の最終チェックリスト

🏇 日本時間23:35の発走前に確認すること

現地の馬場状態|アスコットは雨で一気に時計がかかる。良馬場ならスピード、渋ればスタミナ勝負。過去10年も稍重の年は勝ち時計が2:32〜2:36までかかっている。
馬番とゲート番号の取り違え|馬券は馬番で購入。◎カランダガンは馬番1(ゲート7)、〇マスカレードボールは馬番4(ゲート4)。買う直前にもう一度確認を。
③ランボーンの出方|前に行ける馬が少なく、この馬が作るペースがレースを決める。楽に行ければ前残り、締まれば差し・追い込みが台頭する。
日本馬2頭のパドックの気配|長距離輸送後の張り・毛づや・落ち着き。手塚師は「体重は減っていない」と話しており、現地での気配を最後に確認したい。
序盤の下り坂での折り合い|アスコットはゲートを出てすぐ下り坂。日本馬2頭が序盤で行きたがらないか、道中の位置取りに注目。
残り600m地点の仕掛け|コーナー途中が仕掛け所。ここで各騎手がどう動くかが最大の見どころ。長く脚を使える馬が浮上する。
⚠️ 本記事はnetkeibaの公開データ(海外出馬表・馬柱・KG6世&QES特集のコース分析/過去のレース結果・枠順確定記事・陣営コメント)をもとにした参考予想です。海外レースのため出走馬・騎手・馬場状態等は直前に変更となる可能性があります。馬券購入前に必ずJRA公式(海外馬券発売)の最終発表をご確認ください。馬券購入はご自身の判断と責任で、余裕資金の範囲内でお楽しみください。