【キングジョージⅥ世&
クイーンエリザベスS 2026】
完全予想・全頭評価
🏇 欧州古馬中距離の最高峰に、日本馬2頭が挑む
勝ったのは⑥カルパナ。当ブログが▲単穴に推した1頭だった。唯一の英国調教馬で、昨年このレースでカランダガンの2着に敗れていた5歳牝馬が、1年越しの雪辱を果たしている。中団から進んで残り2ハロン過ぎで先頭に立ち、外から迫る◎カランダガンを1馬身半抑えた。キーン騎手は「これまで乗ってきたなかで最高の牝馬であることは間違いありません。ずっと手応えが良かったですし、GOサインを出してからの末脚は素晴らしかった。外からカランダガンが迫ってきましたが、自分の馬もまだ伸びそうな感じだったので心配していませんでした」と振り返った。
◎①カランダガンは2着。後方から4ハロン地点で進出を開始し、直線で外に持ち出して2番手まで押し上げたが、勝ち馬を捉えるには至らず連覇はならなかった。本紙は「ジャパンCの再戦を斤量差なしでどう読むか」を判断の軸に置き、2kg重い斤量で先着していたこの馬を上に取った。その見立て自体は間違っていなかったが、同じ土俵に立った時の着差までは詰めきれなかった形になる。
〇④マスカレードボールは7着。日本のトップが欧州最高峰でどこまでやれるか——本紙が対抗に推し、2頭軸の一角に据えた馬だった。最後方からの競馬になり、直線でギアを上げられないまま終わっている。ルメール騎手は「スタートが上手でなかった。後ろになって悪いポジションではなかったが、前のペースが速くなかった。坂まで一生懸命過ぎたので、休憩が必要だった。最後はギアアップが残念ながらできなかった。いい結果を出せず申し訳ないです」と語った。3か月ぶりの実戦で、道中の折り合いを欠いたことが響いた。もう1頭の日本馬・穴⑤ヴェルテンベルクは9着で、宮本博調教師は「甘くなかったです」と話している。
総評:◎が5週ぶりに馬券圏内に来て、印の並びも当たった。それでも収支は赤字である。原因は先週の函館2歳S・小倉記念とまったく同じで、「上位人気2頭を軸に固定する」買い方だ。3週続けて、相手は合っているのに軸で不成立という負け方をしている。ここまで同じ形が続けば、もう買い方の問題だと認めるほかない。次回から2頭軸を本線に据えるのはやめ、軸1頭+手広く流す形に切り替える。日本馬2頭がともに大敗した点も、次に海外G1を扱うときの重みとして記録しておく。
買い目の結果:結果は⑥−①−⑨。馬連①−④⑥⑨⑦は①−⑥が的中(500円)。保険のワイド④−⑥は④が7着で不的中、穴狙いのワイド①−⑤も⑤が9着で不的中。本線の3連複(軸①④→⑥⑨⑦②⑤)は〇④が圏外で不成立。3連単14点は1着が⑥だったため不的中。25点中1点的中・払戻500円(購入2,500円)。参考までに、この日の3連複①⑥⑨は830円だった。
🌿 レース概要・アスコットのコース特性
アスコット芝2390mってどんなコース?
※コース情報の出典:netkeiba(KG6世&QES特集・コース分析)/調教師コメントはnetkeiba「陣営コメント」より
🐎 出走馬一覧(全9頭)
| 馬番 | ゲート | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 厩舎 | 前走 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7 | カランダガン | セ5 | 61 | M.バルザローナ | 仏・F.グラファール | サンクルー大賞(G1・仏芝2400)1着 |
| 2 | 5 | ゴリアット | セ6 | 61 | C.スミヨン | 仏・F.グラファール | ハードウィックS(G2・アスコット芝2390)3着 |
| 3 | 2 | ランボーン | 牡4 | 61 | W.ビュイック | 愛・A.オブライエン | サンクルー大賞(G1・仏芝2400)5着 |
| 4 | 4 | マスカレードボール日本 | 牡4 | 61 | C.ルメール | 日・手塚貴久 | QE2世C(G1・シャティン芝2000)2着 |
| 5 | 3 | ヴェルテンベルク日本 | 牡6 | 61 | O.マーフィー | 日・宮本博 | 天皇賞(春)(GⅠ・京都芝3200)2着 |
| 6 | 6 | カルパナ | 牝5 | 60 | C.キーン | 英・A.ボールディング | ハードウィックS(G2・アスコット芝2390)2着 |
| 7 | 1 | ミニーホーク | 牝4 | 60 | W.ローダン | 愛・A.オブライエン | プリンスオブウェールズS(G1・アスコット芝1990)2着 |
| 8 | 8 | アクション | 牡3 | 56 | S.レヴィー | 愛・A.オブライエン | 愛ダービー(G1・カラ芝2400)7着 |
| 9 | 9 | ベンヴェヌートチェッリーニ | 牡3 | 56 | R.ムーア | 愛・A.オブライエン | 愛ダービー(G1・カラ芝2400)1着 |
※斤量は定量で、4歳上の牡・セン馬61kg/4歳上の牝馬60kg/3歳馬56kg。3歳の⑧⑨は古馬より5kg軽い計算になります。A.オブライエン厩舎が4頭(③⑦⑧⑨)、F.グラファール厩舎が2頭(①②)を出走させています。
📊 過去10年データ分析
過去10年の優勝馬
| 年 | 優勝馬 | 騎手 | 調教師 | 頭数 | 馬場 | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | カランダガン | M.バルザローナ | F.グラファール | 5 | 良 | 2:29.74 |
| 2024 | ゴリアット | C.スミヨン | F.グラファール | 9 | 良 | 2:27.43 |
| 2023 | フクム | J.クローリー | O.バローズ | 10 | 稍 | 2:33.95 |
| 2022 | パイルドライヴァー | P.マクドナルド | W.ミューア | 6 | 良 | 2:29.49 |
| 2021 | アダイヤー | W.ビュイック | C.アップルビー | 5 | 良 | 2:26.54 |
| 2020 | エネイブル | L.デットーリ | J.ゴスデン | 4 | 良 | 2:28.92 |
| 2019 | エネイブル | L.デットーリ | J.ゴスデン | 11 | 稍 | 2:32.42 |
| 2018 | ポエッツワード | J.ドイル | M.スタウト | 7 | 良 | 2:25.84 |
| 2017 | エネイブル | L.デットーリ | J.ゴスデン | 10 | 稍 | 2:36.22 |
| 2016 | ハイランドリール | R.ムーア | A.オブライエン | 7 | 良 | 2:28.9 |
※出典:netkeiba「KG6世&QES特集」過去のレース結果。2016〜2018年は芝2400m表記。
圧巻の3勝
'25カランダガン
今年は9頭
3着が最先着
今年ならではの注目ポイント
※日本馬の挑戦史・レース創設の経緯はnetkeiba枠順確定記事より。
🎯 予想印まとめ & 総合スコアカード
総合スコアカード(全9頭)
| 印 | 馬名 | 実績・格 | アスコット適性 | 斤量 | 臨戦・状態 | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ◎ | ①カランダガン | ◎ | ◎ | △ | ◎ | A |
| 〇 | ④マスカレードボール | ◎ | △ | △ | ◎ | A |
| ▲ | ⑥カルパナ | ○ | ◎ | ○ | ○ | B+ |
| △ | ⑨ベンヴェヌートチェッリーニ | ○ | △ | ◎ | ◎ | B+ |
| ☆ | ⑦ミニーホーク | ◎ | ○ | ○ | ○ | B |
| 注 | ②ゴリアット | ◎ | ○ | △ | △ | B |
| 穴 | ⑤ヴェルテンベルク | △ | △ | △ | ○ | C+ |
| ✕ | ③ランボーン | △ | × | △ | △ | C |
| ✕ | ⑧アクション | × | △ | ◎ | × | C− |
※評価は実データ(前走内容・G1実績・コース実績・斤量・臨戦過程)に基づく筆者の主観評価です。◎=非常に良い/○=良い/△=平凡/×=割引。
💣 今夜の穴・この1頭
実績で上位を張れる立場ではありません。それでも1頭選ぶなら、私はヴェルテンベルクを推します。理由は明快で、このコースが求めるものと、この馬の得意分野が重なっているから。アスコットは高低差22.3m、残り1200mから二段階の急坂を上る、日本には存在しないタフなコースです。そしてこの馬は今春の天皇賞(春)=京都芝3200mで2着に食い込んだ、正真正銘のステイヤー。宮本博調教師も「アスコットはアップダウンが激しく、日本における3000メートルに匹敵するレースだと思うし、合うんじゃないかな」と語っています。
もうひとつが鞍上。O.マーフィー騎手は英国のトップジョッキーで、アスコットを知り尽くしている——序盤が下り坂で折り合いが難しいこのコースで、地元の名手を配せたのは軽視できない強みです。陣営によれば輸送も難なくクリアし、追い切りでは併せたマスカレードボールに前へ出られてからも置かれず食らいついて「合格点」の動き。状態面に不安はありません。
弱点も正直に書きます。G1勝ちはなく、格では明確に見劣ります。さらに2390mは、3200mや3600mを使ってきたこの馬にとってむしろ短い。序盤の下り坂でスピードに置いていかれる懸念は残ります。だから狙いは3連複の3列目とワイド。雨が降って馬場が渋り、消耗戦になったときこそ、この馬の出番です。
📝 全頭評価(◎〜消し・全9頭)
① カランダガン馬番1/ゲート7
セ5/M.バルザローナ/61.0kg/仏・F.グラファール/父Gleneagles×母父Sinndar
前走サンクルー大賞(G1・仏芝2400)1着 2:27.27- 昨年のこのレースを2:29.74で勝った当該レースの覇者。連覇がかかる
- アスコットでは英チャンピオンS(G1・芝1990)も勝っており、コース適性は証明済み
- 昨秋のジャパンCでは58kgを背負い、56kgのマスカレードボールを同タイムで抑えて勝利
- 前走サンクルー大賞(G1)を勝ったばかりで、ドバイシーマクラシックも制覇。4カ国でG1・6勝の実績
- 陣営は「キングジョージがこの夏の最大目標」「アスコットは得意」と明言している
- 前走から中2週と間隔が詰まっている。使った反動が出れば取りこぼしも
- ゲート7と外目。序盤が下り坂のこのコースで、外から被されずに運べるかは鞍上次第
- 今春のコロネーションCでは4着に敗れており、無敗の存在ではない
④ マスカレードボール馬番4/ゲート4日本
牡4/C.ルメール/61.0kg/日・手塚貴久/父ドゥラメンテ×母父ディープインパクト
前走クイーンエリザベス2世C(G1・シャティン芝2000)2着- 昨秋の天皇賞(秋)を上がり32.3という強烈な決め手で勝利。日本のトップクラス
- ジャパンCではカランダガンと同タイムの2着。地力は本命馬と互角と見ていい
- 日本ダービー2着(勝ち馬と0.1秒差)・皐月賞3着と、世代トップの安定感
- 前走は香港のクイーンエリザベス2世C(G1)で2着。海外遠征を一度こなしている
- 手塚貴久調教師「輸送をクリアし、こちらが驚くくらい環境に慣れて調教も思い通り」「体重は減っていない」と状態good
- 高低差22.3mのアスコットは初。日本の平坦・高速決着とは質が全く異なる
- ジャパンCでは56kgだったが今回は61kg。カランダガンとの2kg差の恩恵が消える
- 前走から中12週と間隔が開いている。欧州の重い芝への対応も未知数
⑥ カルパナ馬番6/ゲート6
牝5/C.キーン/60.0kg/英・A.ボールディング/父Study of Man×母父Dansili
前走ハードウィックS(G2・アスコット芝2390)2着- 昨秋のフィリーズ&メアズS(G1)を、まさにこのアスコット芝2390mで勝っている
- 昨年のこのレースで2着。同じ舞台・同じ相手(カランダガン)との再戦になる
- 前走ハードウィックS(G2)も同コース2390mで2着と、当地では堅実そのもの
- 牝馬のため60kgと、古馬牡馬より1kg軽い。C.キーンが継続騎乗
- 昨年このレースでカランダガンに敗れており、逆転の材料が乏しい
- 凱旋門賞は7着。最高峰の一戦で勝ち切るには一押し足りない印象
- 今季はアストンパークS(G3)勝ちのみで、G1では勝ち星がない
⑨ ベンヴェヌートチェッリーニ馬番9/ゲート9
牡3/R.ムーア/56.0kg/愛・A.オブライエン/父Frankel×母父Lope de Vega
前走アイリッシュダービー(G1・カラ芝2400)1着 2:28.33- 前走のアイリッシュダービー(G1・芝2400)を勝ったばかり。同世代では明確に強い
- 3歳のため56kg。古馬の61kgより5kg軽く、定量戦で最大級のアドバンテージ
- チェスターヴァーズ(G3)も勝っており、2400m級で3連対中と勢いがある
- 鞍上はこのレースを2016年に制しているR.ムーア。オブライエン厩舎の主戦
- 古馬G1勢との対戦は今回が初。相手が一気に強化される
- 2歳時はマイル戦が中心で、アスコットのタフな2390mは経験がない
- ゲート9の大外。序盤の下り坂で外を回されるとロスが大きい
⑦ ミニーホーク馬番7/ゲート1
牝4/W.ローダン/60.0kg/愛・A.オブライエン/父Frankel×母父Dansili
前走プリンスオブウェールズS(G1・アスコット芝1990)2着- 昨秋の凱旋門賞で2着。欧州最高峰の一戦で好走した実績は、このメンバーでも上位
- 前走はアスコットのプリンスオブウェールズS(G1)で2着と、当地でも走れている
- 最内のゲート1で、序盤からロスなく内々を運べる。牝馬60kgの1kg減も味方
- このレースを7勝している名手L.デットーリ氏も、展望で凱旋門賞2着馬に注目していると報じられた
- 今季はムールズブリッジS(G2)勝ちのみで、G1では2着・5着と勝ち切れていない
- 前走は芝1990mで、2390mへの距離延長がどう出るかは未知数
- 最内ゲートは、少頭数とはいえ包まれると動けなくなるリスクも背負う
② ゴリアット馬番2/ゲート5
セ6/C.スミヨン/61.0kg/仏・F.グラファール/父Adlerflug×母父Shamardal
前走ハードウィックS(G2・アスコット芝2390)3着- 2024年のこのレースを2:27.43で勝った実績馬。舞台適性は完全に証明済み
- 前走のハードウィックS(G2)も同じアスコット芝2390mで3着と、走れる状態にある
- 今季はシャンティイ大賞(G2)を勝っており、力が落ちたわけではない
- 鞍上は当時と同じC.スミヨン。同厩の本命馬とあわせ、グラファール厩舎の2頭出し
- 今季はG1で勝ち星がなく、香港ヴァーズ3着・BCターフ11着と大舞台では一歩足りない
- 6歳で上昇余地は限られる。前走も勝ち馬から離された3着だった
- 後方からの競馬になりやすく、展開の助けが必要なタイプ
⑤ ヴェルテンベルク馬番5/ゲート3日本
牡6/O.マーフィー/61.0kg/日・宮本博/父キタサンブラック×母父フレンチデピュティ
前走天皇賞(春)(GⅠ・京都芝3200)2着- 今春の天皇賞(春)で2着。3200mを戦い抜いたスタミナは、起伏の大きいアスコット向き
- 宮本博調教師「アスコットはアップダウンが激しく、日本における3000メートルに匹敵する。合うんじゃないかな」
- 鞍上はアスコットを知り尽くす英国のトップジョッキーO.マーフィー
- 輸送を難なくクリアし、追い切りでは併せたマスカレードボールに食らいついて「合格点」の動き
- G1を勝った実績がなく、格ではメンバー中最も見劣りする
- 3200m・3600mを主戦場としてきた馬で、2390mはむしろ忙しい可能性
- ダイヤモンドS4着・京都大賞典7着など、常に安定していたわけではない
③ ランボーン馬番3/ゲート2
牡4/W.ビュイック/61.0kg/愛・A.オブライエン/父Australia×母父Scat Daddy
前走サンクルー大賞(G1・仏芝2400)5着- 今春のコロネーションC(G1・エプソム芝2410)で3着と、G1で見せ場は作っている
- ハクスリーS(G2)勝ちがあり、英セントレジャー(G1・芝2900)4着とスタミナも一定
- 鞍上W.ビュイックは2021年にアダイヤーでこのレースを勝っている
- 前に行ける脚質で、ゲート2の内目から流れを作れる立場
- 6月のハードウィックS(同じアスコット芝2390m)で11着と大敗している
- 前走サンクルー大賞も5着で、G1では勝ち負けまで至っていない
- 中2週と間隔が詰まっており、上積みは見込みにくい
⑧ アクション馬番8/ゲート8
牡3/S.レヴィー/56.0kg/愛・A.オブライエン/父Frankel×母父Scat Daddy
前走アイリッシュダービー(G1・カラ芝2400)7着- 3歳のため56kg。古馬より5kg軽い斤量は、それだけで一定の武器になる
- 春のダンテS(G2)で2着、2歳時にはフューチュリティトロフィー(G1)で2着の実績
- 父フランケルで、成長次第では一変の余地を残す
- 前走の愛ダービーで7着、その前の英ダービーは12着と、クラシックで結果が出ていない
- 同じ愛ダービーで、同厩のベンヴェヌートチェッリーニに完敗している
- 古馬G1勢が相手では、実績面で最も苦しい立場